ミュースカイに乗車する際、座席はどこがいいのかと気になる人は多いでしょう。眺望を楽しめる席、改札に近くスムーズに乗り降りできる席、隣を気にせずくつろげる1人席など、選び方によって快適さが変わります。
この記事では、ミュースカイの座席選びのポイントを詳しく解説し、最適な席を見つけるための情報を提供します。ミューチケットの購入方法や予約のコツも紹介するので、事前に準備して快適な旅を楽しみましょう。
- ミュースカイの最適な座席の選び方
- 時間帯や進行方向によるベストな座席の選択
- ミューチケットの購入方法と座席指定の仕方
- 荷物スペースや座席の快適さについて
もくじ
ミュースカイの座席はどこがいい?座席選びのポイント
- ミュースカイについて
- 座席選びのポイント
- 座席の快適さ
- 荷物スペース
- 座席指定の方法
ミュースカイについて
ミュースカイは、中部国際空港(セントレア)へのアクセス特急として、名古屋鉄道が運行している特急列車です。2004年にセントレアへのアクセスを目的として登場し、名古屋と空港を結ぶ快適な移動手段として利用されています。
車両には名鉄2000系が採用されており、「海と空」をイメージした爽快感のあるデザインが特徴です。車両の前面はポリカーボネートで覆われており、透明感のあるスタイリッシュな外観になっています。
ミュースカイは全車特別車で、全席指定席のため、乗車には通常の乗車券に加えて「ミューチケット」と呼ばれる特別車両券が必要です。名鉄名古屋駅から中部国際空港駅までの所要時間は約28分と短く、スムーズに空港へ移動できる利便性の高さも魅力の一つです。
座席選びのポイント
ミュースカイの座席を選ぶ際には、眺望、改札への近さ、1人席の有無といった要素を考慮すると、より快適に過ごせます。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
眺望を楽しむ座席
車窓の景色を楽しみたい場合は、時間帯や進行方向によって最適な座席が変わります。セントレア方面へ向かう午前の時間帯では、進行方向左側(東側)の座席が日当たりが良く、景色を楽しみやすいです。一方、名古屋・岐阜方面へ向かう午後の時間帯では、進行方向左側(西側)の座席が日を浴びながら車窓の風景を満喫できます。
また、先頭車両からの眺めはあまり期待できませんが、前面のモニターに一部区間の景色が映し出されるため、そちらで風景を楽しむことも可能です。
改札に近い座席
スムーズに乗り降りしたい場合は、改札に近い座席を選ぶのが便利です。中部国際空港駅では1号車・2号車が改札に最も近く、降車後すぐに改札へ向かえます。名鉄名古屋駅では、4両編成の場合は1号車・2号車、8両編成の場合は4号車~6号車が改札に近く、移動がスムーズです。
1人で快適に過ごせる座席
1人でゆっくり過ごしたい場合は、2号車と6号車にある12D席がおすすめです。この座席は、ミュースカイ4両のうち1席しかない貴重な1人席で、隣に他の乗客がいないため、周囲を気にせず快適に過ごせます。ただし、人気が高く予約が取りにくいこともあるので、早めの確保をおすすめします。
座席の快適さ
ミュースカイの座席は、乗り心地が良く、快適に移動できる設計になっています。座席には、座面が沈み込むチルト機構を備えたリクライニングシートが採用されており、程よい座り心地が特徴です。ただし、一部の利用者からは「京急の座席と比べると少し硬い」という意見もあります。
足元のスペースも広めに確保されており、座席下の空間が広いため、実際の寸法以上に足を伸ばしやすく感じられます。ミュースカイの足元スペースは1,000mmですが、近鉄アーバンライナー(1,050mm)と比較しても、座席下の空間が空いている分、体感としては大きな差を感じにくいでしょう。
一方で、リクライニングを深く倒す乗客がいると、座席の移動を検討しなければならない場合もあります。特に4人席で向かい合わせに座っている場合、リクライニングの影響を受けやすいため、気になる場合は空いている座席に移動できるか車掌に相談してみるとよいでしょう。
荷物スペース
ミュースカイには、各号車の客室内両デッキ寄りに荷物置き場が設置されており、大きなキャリーケースを収納することも可能です。特に1号車には客室内に4カ所の荷物置き場があり、多くの荷物を持つ旅行者にとって便利な設備となっています。
ミュースカイと比較されることの多いパノラマスーパーには荷物置き場が少なく、空港利用者にとっては使い勝手が悪いと感じることもあります。その点、ミュースカイは空港アクセス特急として設計されているため、大きな荷物を持っていても快適に移動しやすい車両構造になっています。
座席指定の方法
ミュースカイの座席は全席指定のため、乗車にはミューチケットが必要です。当日でも空席があれば座席指定が可能で、いくつかの方法で予約や購入ができます。
座席指定の方法
座席の指定は、駅の窓口、自動券売機、ネット予約のいずれかで行えます。駅の窓口では、空席がある場合に駅員に希望の座席を伝えて指定できます。ただし、時間帯によっては希望の座席が取れない場合もあります。自動券売機では、窓側・通路側の指定のみ可能で、細かい座席位置の指定はできません。一方、名鉄ネット予約サービスを利用すれば、座席番号まで指定できるため、細かく座席を選びたい場合に便利です。
なお、ミューチケットを持たずに特別車へ乗車することも可能ですが、その場合は空席がある場合に限られます。また、その座席の指定券を持つ乗客が現れた際には、席を譲る必要があります。
ミューチケットの購入方法
ミューチケットは、駅の券売機、名鉄ネット予約サービス、駅窓口で購入できます。ネット予約では事前に座席を指定できるため、確実に希望の座席を確保したい場合におすすめです。自動券売機でも購入できますが、窓側・通路側の選択に限られます。駅の窓口で購入する場合は、駅員に希望の座席を伝えて指定してもらうことができます。
ミュースカイの座席はどこがいい?利用方法と補足
- ミュースカイの予約と乗車手順
- 予約や座席指定の補足
- 料金について
- 車内設備
- ミュースカイ、快速特急、特急の違い
- ミューチケットについて
ミュースカイの予約と乗車手順
ミュースカイの座席を確保するには、名鉄ネット予約サービスを利用して事前にミューチケット(特別車両券)を予約する方法が便利です。ここでは、予約の手順や乗車時の流れについて詳しく説明します。
電車のご利用案内 ダイヤ・運賃・時刻表
予約の手順
ミューチケットの予約は、以下の手順で行います。
- 名鉄ネット予約サービスの購入ページにアクセスする
- 列車の条件(乗車区間・日時など)を選択する
- 乗車したい列車を選ぶ
- 枚数と座席を選択する
- 購入に必要な情報を入力する
- 内容を確認し、購入を確定する
予約の注意点
- 予約は 乗車の1か月前の5時10分から発車時刻の1分前まで 可能
- 駅での発券は不要で、そのまま乗車できる
- 交通系ICカードを利用している場合は チケットレスでの利用が可能
ミューチケットを予約したら、指定された座席番号の席に座り、係員に購入情報を提示すれば乗車できます。
乗車の手順
- 予約した 座席番号の席 に座る
- 係員から購入情報の提示を求められたら、 スマートフォンなどの画面に購入情報を表示 する
- 利用区間の乗車券(きっぷ・ICカード乗車券)を用意する
この流れでスムーズにミュースカイに乗車できます。事前に予約しておけば、乗車当日に改札で慌てることなく、快適な移動が可能です。
予約や座席指定の補足
ミュースカイは全車特別車として運行されており、すべての座席が指定席です。乗車には通常の乗車券に加え、座席指定券である「ミューチケット」の購入が必要になります。
ミューチケットの購入方法
ミューチケットは 乗車日の1か月前から購入可能 で、以下の方法で購入できます。
- 駅の窓口 :空席があれば、希望の座席を駅員に伝えて指定できる
- 自動券売機 :窓側・通路側のみ指定可能
- ネット予約 :座席番号まで細かく指定可能
当日にミューチケットを購入することもできますが、満席の場合は窓口で発券できません。ただし、車内で精算することで立ち乗りでの利用は可能です。
車内での購入と座席の利用ルール
車内でもミューチケットを購入できますが、 座席の指定はできません 。また、ミューチケットは 指定された列車・座席のみ有効 となるため、予約なしで乗車する場合は注意が必要です。
座席指定のないミューチケットや、一日乗車券で特別車を利用する場合は、空席があれば座ることができます。しかし、その座席の指定券を持つ乗客が来た場合には 席を譲る必要があります 。
交通系ICカードでの支払い
ミュースカイでは、 manaca、Suica、Kitaca、TOICA などの交通系ICカードで乗車券の支払いが可能です。また、ミューチケットもICカードで購入できるため、切符を購入する手間を省きたい場合に便利です。
料金について
ミュースカイに乗車するには、通常の乗車券に加えて、特別車両券であるミューチケットが必要です。ミューチケットは座席指定料金ではなく、特別車を利用するための料金となっています。
ミューチケットの料金は乗車距離に関係なく一律で設定されており、360円または450円のいずれかです。料金は区間によって異なりますが、どこからどこまで乗っても同一料金となるため、長距離でも短距離でも同じ価格で利用できます。
また、小児が座席を使用する場合は、小児運賃が別途必要になることがあるため、子どもと一緒に利用する際には事前に確認しておくと安心です。
- 特別車両券(ミューチケット)
- 乗継ミューチケット
- ミュー定期券※2024年3月15日をもって発売を終了
車内設備
ミュースカイには、快適な移動をサポートするための設備が整っています。各号車の客室内両デッキ寄りには荷物置き場が設置されており、大きなキャリーケースも収納可能です。そのため、空港へのアクセス利用時でも荷物の置き場所に困ることはありません。
また、車内ではWi-Fiが利用できるため、インターネット接続も可能です。移動中にスマートフォンやパソコンで作業をしたり、動画を視聴したりするのに便利です。さらに、トイレや洗面台も完備されているため、長時間の移動でも快適に過ごせます。
座席はリクライニングシートで、座面が沈み込むチルト機構が搭載されており、快適な座り心地を提供します。一部の座席にはテーブルが付いており、飲食やパソコン作業をする際にも便利です。ミュースカイは、移動中も快適に過ごせるよう設計されているため、ゆったりとした時間を楽しむことができます。
ミュースカイ、快速特急、特急の違い
ミュースカイは全車特別車両で構成されており、全席指定となっています。一方、快速特急や特急は一部が特別車両で、残りは一般車両です。特別車両を利用する場合は、乗車券に加えて、ミューチケット(特別車両券)が必要になります。
ミューチケットの役割
ミュースカイの追加料金は、速達性や車両のグレードに対するものではなく、座席の保証に対する料金と考えられます。名鉄では特急券制度を採用していないため、ミューチケットは特急料金ではなく、あくまで座席指定券という扱いになります。
特別車両はミュースカイだけでなく、快速特急・特急・急行にも連結されています。そのため、特別車両の利用にはミューチケットが必要ですが、速達性が向上するわけではありません。また、車両のグレードが特別に高いわけでもなく、あくまで確実に座席を確保するための料金と考えるのが適切です。
立ち乗りの場合も料金が必要
ミューチケットは、特別車両という空間そのものに対する料金であり、座席そのものの使用料ではありません。そのため、座席指定を受けていなくても、特別車両に乗車する場合はミューチケットの購入が必要になります。満席の場合でも、立ち乗りで利用することは可能ですが、通常の指定席のように空席に自由に座ることはできないため注意が必要です。
ミュースカイ、快速特急、特急の違いの詳細解説
ミュースカイ、快速特急、特急はそれぞれ異なる特徴を持つ列車であり、座席や停車駅、料金などに違いがあります。ここでは、それぞれの違いについて詳しく解説します。
車両の違い
- ミュースカイ :全車特別車両で構成されており、全席指定席。乗車にはミューチケットが必要。
- 快速特急 :1号車と2号車が特別車で、ミューチケットが必要。3号車以降は一般車で、乗車券のみで利用可能。
- 特急 :特別車が連結されている列車と、全車一般車の列車がある。特別車を利用する場合はミューチケットが必要。一般車は乗車券のみで乗車できる。
料金の違い
- ミュースカイ :乗車券のほかにミューチケット(特別車両券)が必要。ミューチケットの料金は一律で360円または450円。
- 快速特急・特急 :特別車を利用する場合はミューチケットが必要。一般車は乗車券のみで利用可能。
座席の違い
- ミュースカイ :全席指定の回転リクライニングシートを採用。座席の下にあるペダルで手動で座席の向きを変え、向かい合わせにすることも可能。
- 快速特急・特急の特別車 :座席指定のリクライニングシートを採用。
- 快速特急・特急の一般車 :通勤電車と同じタイプの座席配置。
停車駅の違い
- ミュースカイ :神宮前以南は中部国際空港までノンストップ。
- 快速特急 :日中は笠松駅と新木曽川駅にも停車。
その他の設備・所要時間
- 荷物置き場 :ミュースカイには各号車の客室内両デッキ寄りに荷物置き場があり、大きなキャリーケースも収納可能。
- 所要時間 :ミュースカイは名鉄名古屋駅から中部国際空港駅まで約28分。特急はミュースカイより7~8分長い。
ミューチケットについて
ミューチケットは特別車両券の愛称で、座席が指定された特別車を利用する際に必要な料金券です。乗車券とは別に購入が必要で、以下のようなルールがあります。
- 乗車日の1か月前から購入可能。
- ネット予約 では座席番号まで指定できる。
- 自動券売機 では窓側・通路側のみ指定可能。
- 駅窓口 では空席があれば希望の座席を伝えて指定可能。
- 当日でも空席があれば座席指定が可能。満席の場合、窓口ではミューチケットを発券できないが、立ち乗りで車内精算することは可能。
- ミューチケットは指定された列車・座席のみ有効。座席指定のないミューチケットや一日乗車券で特別車を利用する場合は、空席に座ることができるが、その座席の指定券を持つ乗客が来た場合は席を譲る必要がある。
- 車内でもミューチケットを購入できるが、座席指定はできない。
- 交通系ICカード (Suica、manaca、Kitacaなど)で乗車券の支払いが可能。ミューチケットもICカードで購入できる。
ミュースカイを利用する際は、こうした違いを把握したうえで、座席や列車を選ぶとより快適に移動ができます。
ミュースカイの座席はどこがいい?座席選びのポイント:まとめ
記事のポイントをまとめます。
- ミュースカイの座席は、眺望・快適さ・改札への近さで選ぶ
- セントレア方面の午前は進行方向左側、名古屋方面の午後は左側が景色が良い
- 先頭車両では前面モニターで景色を楽しむことができる
- 改札に近い座席は空港駅では1号車・2号車、名古屋駅では1号車・2号車または4~6号車
- 1人席を希望する場合は2号車・6号車の12D席がおすすめ
- ミュースカイの座席は全席リクライニングシートで、快適な座り心地を提供する
- 足元スペースは広く、実際の寸法以上に快適に感じられる
- ミューチケットは座席の保証に対する料金であり、立ち乗りでも必要となる
- 荷物置き場は各号車のデッキ近くにあり、大きなキャリーケースも収納可能
- 予約はネット予約が最も詳細な座席指定が可能
- 自動券売機では窓側・通路側の指定のみ可能
- ミューチケットは乗車1か月前から購入でき、当日でも空席があれば購入可能
- 交通系ICカードでもミューチケットを購入でき、チケットレス乗車が可能
- 車内でミューチケットを購入することもできるが、座席指定はできない
- 予約なしで特別車に乗車した場合、指定席の乗客が来たら席を譲る必要がある